ひさしぶりに自分の作品に対して議論していただいた。

他人の作品を一言で批評するのは簡単だが、それは逃げであり、なにがいけないのか、なにがよかったのか、じっくりと話し合ってみた。

今回、議題にあがったのは
プロットや展開に気を取られて文体がおろそかになっているということだった。

1、状況、設定等の説明に時間を取って、キャラクターのアクションがない。
2、いちいち説明的
3、キャラクターの感情の盛り上がりが薄い、ゆえに淡々と進んでいく
4、セリフが状況説明的になることがある

だいたいこんなところか。


良く噛み砕いてくれたと正直感謝である。


1についてが非常に大きなウェイトを占めているようだった。
アクションがともなわないから、ストーリーが進んでいるように感じない。
原稿用紙枚数を状況設定、説明に裂くと、ストーリーはそこで止まる。
たとえば窓を開けて外の景色を見て、そこにキャラクターの心情を景色とリンクさせるなどすればまだよいものを、そこにある景色を描写しつづけたり、景観の歴史を説明したりするだけになると、それこそ、ストーリーが止まる。原稿用紙2枚分書いたって、本編中のキャラクターの時間は0.2秒だったりするわけで……。

ああ、そうだね、と、思いっきり自分納得してしまった(笑


なにかが過剰でなにかが不足。それをひとつずつ見つけなければいけない。

同じシーンでも書き方ひとつでもどうともなる。
上記の窓を開けるシーンがあれば、そのときのキャラクターの感情はどういったものかで、さまざまなアクションが取れるはず。それをひとつずつ、表現することを忘れてはいけない。

なんだか楽しくなってきた。