はてな初日記

なんとなく、自分の小説の制作日記がほしいと思った。
書きたいことを無駄に書いていくところが必要だと思った。
自分はその場所をはてなに求めた。
ついカッとなってやったのかもしれない。今は反省している
三日後に飽きるかもしれない。


で、



今回は初回。

「きっかけと今までとこれからと」

もともと作文は嫌いである。何を書いてよいかわからない。
どんな文章で始めて、なんと修飾して、いかにしてまとめればよいのか、まったくわからなかったのだ。
特に読書感想文。月並みの感想しか出てこないのだから、書くべきことはなにもない。
嘘は書けないと思ったのか、小学生のときから、ハッタリは効かなかったらしい。
だから、いつも白紙なのだ。

しかし、いつだったか、読書感想文で賞をもらってしまった。
そんなバカな。
よくわからないけれど、評価されてしまった。

が、作文嫌い、書けないは中学の終わりまで続く。

問題はその中学の終わりごろだ。ある日、なにかの作文で(何かに関しては忘れた)原稿用紙に向かったとき、あんまり深く考えないで教師への気軽な手紙のつもりで書いてみようと思ったらしく、ありのままに適当に書き始めた。評価の具合は知らないが、なんだ、文章はこうやって書くのか、と思うようになった。

それからだ、書くことが苦にならなくなったのは。

神が降りてきたというよりは悟ってしまったといった方が近い。
卒業文集も今なら面白いことを書けたのに、と後悔したりもする。

そして、手元にRPGツクールがあった。

RPG好きだけにそいうものをつくってやろうという湧いてくる。無論、周りを巻き込んで。
そこで、今度は世界をつくる楽しさに目覚める。この辺はよくある設定厨な感じである。

で、設定をつくるだけでは物語が加速しないと思ったのか、ストーリーを書き出す。
キャラクターを作り出す。女キャラを照れながらもつくりだす。

そして、高校生活。
授業中のノートはキャラクターのセリフで埋まった。
これが今の自分の小説の原点である。
キャラクター同士の掛け合いと言ういささか自己満足的な世界を作り出すことが仕方なかったのである。そこにはまだストーリーとして認識されるものはない。
ただの行き当たりばったりなキャラクターの掛け合いである。

ドラマをつくりだすようになったのは、専門学校時代。
本屋で目にとまった川辺一外氏のゲームシナリオ作法という本。

ゲームシナリオ作法

ゲームシナリオ作法

これをきっかけに
シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)

シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)

シナリオが面白そうということになり、シナリオを書くようになった。
参考にしたのは月刊ドラマや月刊シナリオ、エンターテイメントの書き方などのシナリオ系参考書。
しかも、専門学校のシナリオの授業ではもっていた本の内容が丸ごと出たりするのからたまらない。
そうこうしてるうちにちまちまと物語のレパートリーが増えていく。

だが、そこで現状がわかってくる。

『なにかを訴えたくて、物語を書いているのではなくて、
 キャラクターありきで物語を組み立てている』 のだ。

だから、必ずクライマックスが弱く、いいたいことがあやふやのまま、終わる。
キャラクターありきで始まるのが悪いこととはいえないが、下手をすると、結局、キャラクターを動かしてそれで納得して終わってしまうことがあるのだ。
それは作者の楽しみで、読者の楽しみではない。シリーズものならともかく。

いわゆる作品のテーマという奴だ。
これがはっきりしない。これがはっきりしないようならダメである。
少なくとも、ストーリーで食っていきたいならば。
ストーリーに旨さとコクが出ないのだ。なにを描きたいのはっきりすること。

だから、一時期書けなくなった。
小学校時代に逆戻りである。
なにを書いたらいいかわからない。

しかし、そこで、歴史の繰り返しである。
「とりあえず、難しいこと考えないで書いてみよう。」

でも、何も考えないわけじゃなくて、間違ってもいいから、とにかく書いて探っていこうということである。見つからなければ探せばいい。書いているうちにきっと見つかる。
である。お気楽に行こうと考えたわけである。

その結果、昔から求めていた加速力のあるストーリーの描き方のコツがわかった気がする。
ただ、まだ気がする程度なので、実践はもちろん出来ていない。

今の状態はどこにあるかわからないが、創作は常に迷いだと思う。
正解の無い答えを見つけるために、たぶん正しいであろう道を進む。
一里先も見渡せない視界だと、思う。少なくとも、自分はそう。
視界ゼロの霧の草原を自信を持って、ここをまっすぐ行けばよいということ。
自分はびくびくしながら、ほんとにこれでいいのかなあと思いながら、歩みを進める。
(そんなわけで、自分の作品の「濃霧注意報」というタイトルに愛着があったりなかったり)

まあ、なんだ、その、とりあえず、書きたくなくなるまで、いろいろやってみるよ。